左門流―――無名流派。

「この言葉を私は唯一大切に思っています。
無名なるが故に多少の無軌道、冒険も時には寛容され、自分の思った通りの道を自由に羽搏いていけそうな感触を、この言葉から受けるのです。

新しい流派には新しい生き方、処し方があります。
日本舞踊の大衆化、近代化を考える時、是は是、非は非と正し、新流派らしい新たな体質と方針で進路を定めようと、無名ゆえの無謀で考えるのです。

創流三年目。私はこの言葉の持つ意味の重さを心に刻み、いつまでも無名流派であり続けたいと思います。」

左門左兵衛
(第一回「左門左兵衛りさいたる」プログラムより)

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昭和五十五年(1980年)、左門流・創流。
花柳流より家元承認のもと円満独立をしました左門流は故花柳徳兵衛に師事し「徳兵衛舞踊団」の一員として活躍していた左門左兵衛(当時・花柳左兵衛)が創流した新しい流派です。

創流以来三十年、日本舞踊の近代化・大衆化を視野に常に本格的で芸術性の高い舞踊を追求して参りました。

現在では多くの門弟が育ち、各地で左門流の舞踊を広めています。

芸術性を希求しつつも、より多くの人に広く門戸を開き、未経験の一般の方から舞踊経験者まで、肩ひじ張らずに本格的な舞踊に触れて頂ける流派です。